【東京五輪種目】競泳・自由形のマニアックな話【花形競技】
どうも、Mlogです!100記事目指して奮闘中!今回ご紹介する東京五輪種目は競泳・自由形になります!たいへんメジャーな競技種目ですので、何回かに分けて記事を作成していきたいと思います。今回は自由形にまつわる「マニアックな話」になります。それではいってみましょう~!
「自由形=クロール」ではない?
自由形の泳法といえばクロールですね。他の泳法と同じように「男子50mクロール」と表現してもよさそうなものですが、なぜ自由形と表現するのでしょうか?これは「クロールよりも速く泳げる泳法」の存在を否定していないからでしょうね。というのも、1896年の第一回アテネオリンピックでは競技者全員が平泳ぎで泳いだと言われています。競泳競技は近代五輪の種目としては最古になりますが、人類の歴史からすればまだまだ発展の余地がある競技と言えるわけですね。
クロールのストロークはS字とI字どちらが速い?
そのクロールの泳法の中でも、長らく議論の的となっていたのが「I字S字論争」です。これはクロールの手をかく動き(ストローク)をI字のように直線的に動かすのか、S字のように曲線的に動かす方がよいのか、という議論です。代表的な例では、マーク・スピッツ選手*1はS字ストロークを、イアン・ソープ選手*2はI字ストロークを用いたと言われています。
※マークスピッツ選手のS字ストローク。肘の位置が体から離れ、腕と胴体の間に隙間ができています。
Mark Spitz Olympic swimmer swimming in the “Flume”
※イアン・ソープ選手のI字ストローク。肘は常に体に近い位置にあります。
Perfect Technique - Ian Thorpe
クロール泳法のストロークには正解と言えるものが存在しないという状態が長らく続いています。近年、この問題を「泳ぐロボットを使ってシミュレーションする」というユニークな研究が日本でなされ、その結果が発表されました。
・S字ストロークは400m以上の中距離種目に有利
・I字ストロークは100mなどの短距離種目に有利
・レース距離や選手の個性に応じて使い分けできることがベスト
な、なるほど~。これはすごい研究結果ではないでしょうか?わたしは水泳未経験者なので「いや、こんなの競技者ならみんな知ってるよ?」という結論かもしれませんが、そうした経験則のようなものが研究によって裏付けられたのであれば、今後「どの状況でどのようにストロークすべきか」という研究にもつながっていくはずです!はたして素人目で競技中の選手の泳法を見分けることができるか定かではありませんが、こうしたことをふまえ、玄人気分にひたって観戦してみるのも一興ではないでしょうか?
(参考記事はこちら)
もっとも多くの五輪で金メダルを獲得した選手は?
これはもうマニアックな話ではないですね。ご存知、マイケル・フェルプス選手*3です!ではリレー・メドレーをふくまない個人の自由形に限った場合ではどうでしょうか?
答えは、男子ではアレクサンドル・ポポフ選手*4、女子ではケイティ・レデッキー選手*5が合計4つの自由形金メダルを獲得されています。ちなみに3つ獲得されている選手は複数いらっしゃいますので、いずれポポフ選手やレデッキー選手にならぶ自由形のエキスパートが現れるかもしれませんね。
おわりに
今回は以上になります。競泳は大変メジャースポーツですが、わたしはこれからも素人目線で色々な調査をしてみたいと思っています!競泳経験者や競泳観戦玄人からはお叱りをうけるような内容もあるかと思いますが、加筆・修正を行いながら良い記事に仕上げていきたいと思います。1600字オーバー。それではまた~。(4/5にレデッキー選手について加筆いたしました)