【東京五輪】今だからこそ知っておきたい競歩の話【ロード競技】
どうも、Mlogです!100記事目指して奮闘中!今回ご紹介するのはロード競技の競歩になります!この種目はオリンピック東京大会をむかえる今だからこそ知っておきたい競技だと思っています!いつものようにクイズ形式です!それではいってみましょう~!
- 第1問:競歩でやってはいけない2つルール違反はどんなこと?
- 第2問:競歩の世界記録の速さでマラソンを歩くと、約何時間かかる?
- 第3問:過去、日本選手がオリンピックで競歩のメダルをとったことはある?
- おわりに
第1問:競歩でやってはいけない2つルール違反はどんなこと?
今回は競歩!歩く姿が独特で、印象的な競技だよね!
うむ。競歩が他の陸上競技と大きく違うのは、フォームの判定がおこわなれることだな。
フォームって、歩く姿のこと?
まあ簡単に言えばそうだな。競歩はその名の通り、走ることを禁じている競技だ。
つまり「走る」と「歩く」の区別をつけるために、ルールがあるってことだね。
1つ目は両足が地面から離れてしまうこと。
2つ目は足が地面と垂直になるまでは膝を伸ばしていること。
へ~、すごくかわったルールだね!言葉で聞くだけではイメージがわかないけど。
まあここではその2つのルールにより、他の競技と大きな違いがあると思ってくれればいい。
えーっと、つまりそのルールがあるから、あの特徴的な姿勢で歩くってこと?
いや、それだけじゃない。ルール違反での失格があるということだ。
うん、でもルール違反は他の競技でもあるよね?フライングスタートとか。
もちろんそうだ。だが競歩はこの2つの違反による失格がとても多い競技で、
大会によっては途中棄権よりも失格者の方が多いということもある。
オリンピックでも、ゴール後に失格者が発表されて順位が入れ替わったこともあったよね。
え~!!それじゃあ試合の最後に大逆転が起こるかもしれないってこと?
そうだ。とくにゴール直前で選手同士が競り合うと、違反が起こってしまう可能性も高くなる。
なるほど~。とっても長い距離で争われる競技だけど、
本当の意味で最後の最後まで目が離せない競技ってわけだね。
ということで、正解は①「両足が地面から離れること」②「前脚が地面についてから地面と垂直になるまでの間に膝を曲げてしまうこと」でした~。①をしてしまうとロス・オブ・コンタクト、②をしてしまうとベント・ニーという反則をとられてしまいます。反則3回で失格処分になるので、競技中にはとても神経を使うことになりそうですね。それでは次の問題にいってみましょう~!
第2問:競歩の世界記録の速さでマラソンを歩くと、約何時間かかる?
競歩って厳しいルールの中で行われるんだね。どれぐらいの距離を歩くの?
競歩の競技はトラックでもロードでも行われるが、オリンピックで行われるのは男女の20km競歩と男子50km競歩だな。
え~!すごい長い距離だね!そういえば距離がkmで表されるのは確かロード競技だったよね。
よく覚えてたね!東京大会では皇居外苑にコースが設定されているよ。
マラソンと同じく、早朝のスタートが予定されている。
歩く競技とはいえ、これだけ長距離だとクタクタになりそう。
いやいや、クタクタどころではないぞ。競歩は陸上競技の中でも、最も過酷な競技の一つだ。
え、そうなの?50kmはともかく、20kmなら僕でも歩けそうだけど…?
たしかに普通に歩くならそこまで難しくはないだろうね。
だけど競歩の選手は、僕たちが思っているよりずっと速いスピードで歩き続けているんだよ。
へ~!?早歩きじゃないんだね。どれぐらいの速さなの?
そうだな。50kmの世界記録はヨアン・ディニズ選手*1の3時間32分44秒だが、
これはマラソンの42.195kmを約3時間でゴールする記録にあたる。
単純計算だと時速14kmぐらいだけど、これはジョギングの2倍ぐらいの速さだね。
そんなに速いの!すごい、僕じゃ走っても追いつけないよ!
歩き方にきまりがある中でスピードを維持するのだから、想像を絶する大変さだね。
うむ。マラソンは走れなくなっても歩けば完走することはできるが、
競歩だと歩けなくなったら止まる以外にはないからな。
そうか。普通に歩いてしまったら違反をとられるかもしれないからね。
過去の世界大会では1割の選手が失格や途中棄権で完歩できないなんてこともあったから、
真夏のロードで行われる東京大会は、まさに精神力が試される大会になるだろうね。
ということで、正解は約3時間でゴールするでした~!これはマラソンをトライした方にはわかると思いますが、とんでもない速さですよね。市民マラソンだと100人のうち数名しか達成できないと言われる記録です。競歩の選手がいかに特別なアスリートであるかを伺える数字ですね。それでは次の問題にいってみましょう~!
第3問:過去、日本選手がオリンピックで競歩のメダルをとったことはある?
東京大会では、日本代表選手の活躍が見られるかな?
うむ、可能性は大いにあるぞ。
そもそも競歩は日本選手がメダルを獲得したことのある競技だからね。
え?ほんとに!?
うん、2016年リオ大会の50km競歩で新井広宙選手が銅メダルを獲得しているよ!
一度失格処分になったから分かりにくかったかもしれないが、
のちに国際陸上競技連盟の裁定で正式に銅メダリストと認定されている。
ゴール直前の競り合いで、カナダ選手との接触があったんだよね。
なるほど~。まさに最後まで分からないっていうレースだったんだ!
日本選手の中では世界大会でも実績をつんでいる選手も多い。
20km男子の世界記録は何と日本の鈴木雄介選手が記録しているんだ。
2019年の日本選手権では男子50kmの日本記録が更新されたし、明るいニュースが多いよね。
へ~!?なんだか期待しちゃうな!じゃあ日本代表選手はいつ決まるのかな?
発表によると、2019年9月に行われる世界陸上ドーハ大会で3位以内にゴールした日本人最上位者が内定することになっているな。
レース結果にもよるが、ドーハ大会で代表選手が決まる可能性は高いと言えるだろう。
他の陸上競技もこのドーハ大会が代表選考を兼ねている場合が多いよね。
そうか~!じゃあまずは9月に行われる世界陸上に注目ってことだね!
ということで、正解は2016年リオデジャネイロ大会の男子50km競歩で新井広宙選手が銅メダルを獲得したことがあるでした~!たしかにリオ大会が行われていた当時、新井選手とカナダ選手の接触については話題になっていたと思います。あれから正式に銅メダルに認定されていたのですね!現在、世界ランクのトップ10には数名の日本選手が名を連ねているそうです!東京大会ではもしかするとメダル独占なんてことが起こるかもしれませんね。
おわりに
今回の記事は以上になります!今回調べてみて、競歩の意外な面をたくさん見つけることができました!一般的にはまだあまり日本選手のこうした活躍は知られていないのではないでしょうか?個人的には東京大会での活躍に大いに期待したいと思います。まずは世界陸上での日本選手の活躍に注目ですね!2800字オーバー。ではでは~。
*1:フランス代表選手